『伝説の勇者の伝説』第１６話

第１６話「微笑まない女神」

血塗られた化け物。

フェリスの両親は兄妹で、近親相姦によって生まれた。
その事実を初めて知ったのは、母がフェリスに夫との子を産ませようとした時だった。


両親からフェリスを護ったのはルシル。
母を殺し父を殺して、フェリスは自分が護ると告げる。


ローランドに戻れば昼寝三昧と思っていたライナ。
ところが、シオンがエスタブールに行く自分の護衛についてきてほしいと言う。
アルアとククをエリス家で預かってもらっていると聞いて、ライナはエリス家を訪れる。
すっかりイリスと仲良くなっているアルアとクク。


ライナは道場の奥が、当主であるルシルの部屋と聞いて複写眼で道場を見たら…
自分の体が消えるという体験をする。
アルアに複写眼で道場を見てもらうが、何も起こらなかった。

ライナはシオンの事をフェリスに伝えるが、二人とも護衛について行く気は無い。
護衛をするより勇者の遺物を探しに行った方がましと、明日の朝出発すると決める。


その夜、ルシルを危険視したライナは道場に侵入し、ルシルと初対面する。
王を護るのがエリス家の当主なのに、シオンはライナとフェリスに護衛を頼んだ。
何故ルシルがシオンに同行してエスタブールに行かないのか、疑問に思ったライナ。
ルシルにはローランドを出られない理由があるのではないか…。


複写眼でルシルの姿が見えない…てめぇ、一体何者なんだ？
フェリスは自分たち化け物とは違うとライナの首を絞める。
「醜い化け物が、どんな叶わぬ夢を見ていた」
血塗られた化け物で、誰にも触れられないと分かっているからライナにフェリスを任せた。
ライナに酷い事を言っておきながら、嫌いじゃないと言うルシル。


エリス家の帰り道、ミルクと会う。
明日はミルクの誕生日で、ライナを誕生日会に招待する。
ルークが書いてくれたという招待状を渡して立ち去る。

ライナに招待状を渡し、ウキウキで帰るミルクの前に現れたミラン。
王の邪魔になると思ってるライナを殺す前に、ミルクを始末しようと考えたのか？


ルークが書いた招待状には、シオンが署名した忌破り追撃隊の指示書が入っていた。
ライナが国外で複写眼を暴走させたり、ローランドを裏切るようだったら抹殺しろとの命令。
友と信じていたシオンが、ミルクたちにこんな指令を出していたと知ったライナの心は…



フェリスの両親は天才が故の狂気。
近親相姦で子供を産み、さらにその子供に自分の子供を産ませようと考えるなんて最低。
シオンが、自分の抹殺命令をしていたと知ったライナがどうなるか心配。
そして勝手に動き出したミランも気になります。

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