『屍鬼』第１５話

第１５話「第悼と偽話」

殺すか？殺さないか？

夏野が死んで７日目。
徹は夏野の部屋の外に、毎日花を供えていた。
ふと、気配を感じて振り返ると、木から落ち葉がひらり。



恭子を実験台にして、心臓に杭を打ち込めば倒せると突き止めた。
屍鬼を狩ることが自分の正義だと言う尾崎に対して、室井は背を向ける。

どんな理由でも、殺したくないと考えている室井。
二人の考えが違うので、決別は決定的になった。


喫茶店の常連仲間に、尾崎は伊藤郁美の騒動の話をする。
郁美が言っていたことが証明できる、手を貸してくれと頼む。
尾崎が確信していると分かっていても、オカルトは信じないからと協力を拒まれた。
そのうち外の誰かが怪しみ、公になって騒ぎ出し事態が収まると思っている。


協力が得られない尾崎は、役場に行く。
ところが、役場には留守番を頼まれた広沢しかいなかった。
体調の悪い所長に合わせて、他の職員も夜に出勤しているらしい。
尾崎は、夜に出直して役場に行くと…職員が出勤して仕事をしている。

尾崎が９月からの死亡者数を知りたいと訊ねたら、職員はゼロと答える。
その答えに、職員全員が屍鬼だと気づく（遅）
国立病院で死んだ者もいるのに、転居した後だからゼロ。
室井が転居者に触れた時、怒鳴ったのを思い出す。
村の死亡者数を隠ぺいするためだったんだと、今ごろ気づいた。


自分が書いた死亡届を外に持っていって、公にすると言う尾崎。
「先生は私のえ・も・の」大人しくしなければ襲うと脅す…千鶴登場！
近いうちに尾崎の家に伺うと投げキッス
「俺の時間も残り少ないってことか」



新しく出来た葬儀社は、桐敷の関係者だった。大川篤は、やはり亡くなったんですね。
篤の葬儀の演出に、参列者はビックリ(＠_＠;)
スポットライト、ドライアイス、最後は爆発紙吹雪。


この葬儀社は、死体を棺から出し遺族には空の棺を返す。
死体を掘り返す手間を省く役割で、どんどん屍鬼を増やしている。


恭子の葬儀が行われた。
尾崎の母親が看護師を使用人扱いするので、不満のある聡子が爆発。
翌日、聡子は辞表を病院に送る。
聡子の退職理由は、雪が行方不明なのに気にもしない尾崎の態度に我慢できなかった。
「俺のせいなのか？」看護師に責められいるのに分かっていない。
屍鬼を倒すことに夢中で、他が見えていなかった尾崎。
室井に見放され、看護師の信頼も失った尾崎は一人ぼっち。



外で寂しくタバコを吸っていた尾崎の元に現れたのは…夏野！
「今でも、清水恵が死んだと思っているのか？」
死んだけど動いていると、死んだ夏野が現れたので、自分を狩りに来たと思い挑発する。
「アンタはひとりじゃない」と言って、夏野は去って行く。



尾崎はどうして恭子を撮ったビデオを公開しないのか？
全部見せなくても、起き上がったという証拠を見せれば信じてもらえた…かもしれない。
それに役場の職員が屍鬼と分かった時点で、公表するとか言わなきゃいいのに。
どうも尾崎のやることは後手に回っています。
夏野はやっぱり起き上がりましたね～。
主役があのまま退場するはずがないけど、復活したのは複雑です。
でも、桐敷の仲間になるつもりはないようなので、良かったです。

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